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味の好みは人それぞれ、まぁ良くある理由だな。
でもこれが幼い頃なら幾分か治すのも楽なんだけど………
「幼い頃から食べられないのかい?」
「はい……あ、でもじゃが芋なら食べられます!」
心なしかドヤ顔に見えるのは気のせいかな?
「他には?」
「うぅ~ん、里芋?薩摩芋?」
全部芋じゃん!
しかも芋なら大抵の人が食べられる気が…………
「うーん、何か野菜嫌いを治す方法は無いものか…………」
近藤さんの一言に皆が頭を捻る。
そんな中当事者は微妙な顔つきだ。
きっと、野菜なんて食べれなくてもいい、とでも思っているのだろう。
ここは瑠華ちゃんの出番かな?
「やっぱ、少しずつ慣らすしかねぇんじゃねぇか?」
「荒療治なら、有りますよ」
『荒療治…………?』
私の一言に皆が首を傾げる。
「はい、荒療治」
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