其の八

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「それはどうゆう…………?」 そーちゃんは荒療治という言葉に反応し、不安顔で問いかけてくる。 周りの面々も心無しか心配そうだ。 「荒療治と言っても、そこまで心配しなくても大丈夫ですよ! 例えば、食事に出た分の野菜を食べなければ、五日程甘味禁止!とか………?」 いや、これじゃまだ甘いかな? 「あとは外出禁止、稽古禁止、三日絶食、五日掃除当番………などですかね?」 「………………る、る、る………………」 ありゃ?そーちゃん、ブルブルと震えていらっしゃる。 どうした?小便でも行きたいのかい?? 「る、瑠華の鬼ぃぃいいいい!!!」 「は…………え!?」 そこまでじゃなくね!? 「よくそんなこと言えるねっ!僕に死ねって言ってるの!?」 勢いで食事中にも関わらず、立ち上がり顔をずいっと近づけてくる。 そんなこと言わないよッッ!! なんか私がイジメてるみたいじゃないかっ!! 思わず近くの永倉さんに助けを求めるべく、目を見つめる。 「俺は、俺は…………そんな子に育てた覚えはありませんッッ」 「おい!新八ィ、待てよ!!」 まさかの逃げ出す永倉さん。それを追いかける原田さん。 え?そんなに酷いこと言った!? 「あ、ああぁぁぁ?あのっ、だって、人は水だけで七日間生きられるんですよっ!?」 先程の空気とは一変し、シーン……と静寂に包まれる茶の間。 そんな中口を開いた山南さんの声は、雑音が無い分よく聞こえた。 「へぇ!それは初耳です、本でも読んだことないです!」 興奮しているのか目がキラキラは見え、口角もいつもより2cmは上がっていそうだ。 そんなに珍しいことでもない気がする。 けど、ここまで興味を持たれるのも悪い気はしない。
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