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―――20XX年
急激な環境汚染によって世界は混沌へとその姿を変えて行った。
空は排気ガスによって黒く染まり、陽の光りを遮断する。
ボロボロになったオゾン層の穴を通り、排気ガスによる黒い雲をすり抜けた紫外線は如何なる生物の生存も許さない。
大地は荒れ果て、大半の人類は死に、生き残った人類は必然的に地中へと逃れて行った。
限られた資源を頼りに細々と生活を続けていれば当然のように生まれてくる物がある。
そう、不満だ。
そして人々は悟ったのだ。
「自分の分が無いのなら、持っているヤツから奪えばいいんだ。」と。
そして、混沌と騒乱に満ちた世界を制したのが一人の女。
「我は影を操る能力を持つ選ばれし者!影を操る我にとって影の多い地下に敵などおらぬッ!。
フフフ…
フハハハ!
フハハハハハッ!」
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