アルケミストの初恋

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三日徹夜したあと、朝日が目に刺さるようだった。世の中の全ての嘲笑がこのように目を刺すのなら自分などとっくに消えているだろう。 疲れた脳は常より三割増で自虐めいた事を生み出す。 しかし、ふいに頭に浮かんだ考えは素晴らしいものに思えた。 「文通、したい」 そう言ってヴィンセント・クルスは寝台に倒れ込んだ。 そのまま日が沈むまで目を開けなかった。
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