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 わたしは毎週のように俊輔に手紙を書いた。  学校であった事や家のこと、好きなテレビドラマのこと。  話したいことがたくさんあって、書ききれないほどだった。  俊輔も、はじめは二通に一通くらいのペースで返事をくれていた。  それが、お母さんの相手の人が頻繁に家に来るようになった、という内容の手紙を境に少しずつ減っていき、やがてぱたりと来なくなった。  連絡が途絶えて一か月ほど経った七月の日曜日、わたしと拓己は坂の下にある電話ボックスで待ち合わせ、俊輔の家に電話をかけた。  雨が上がったばかりの蒸し暑い午後だった。
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