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「…猪瀬くん。残念な気持ちわかるわ。可哀想に…私が慰めてあげる。行きましょ」
静香ちゃんが俺の腕を引っ張る。
「違う!違うんだ!初美はそんな子じゃない!口数は少ないし、誤解されやすいけど初美は…!」
「……猪瀬くん!!あなたは彼女に騙されてたの!今すぐは無理かもしれない。でも時間が経てばきっと傷も癒えるから。私が側にいるわ」
静香ちゃんは俺を引きずるようにして、出口へと向かっていく。
「初美!嘘だよな?!俺…!初美が本当に好きなんだ!バカだと思うかもしんねぇけど、初めてこんなに人のこと好きになったんだよ!どんな初美でもいい!!だから…だからもう…」
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