慣性の法則

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次は銃を持った無能力犯罪者の確保訓練である。 銃には安全の為、ペイント弾が装填されている。 最初は江川の番だ。 彼は撃ち出された弾の運動エネルギーを何らかのエネルギーに変換した。 弾はボトボトと落ち、彼はそのまま犯人役の上官の元へ走って確保した。 お前のが最強じゃねぇか…。 次は俺の番だ。 慣性無効化。 対象…ペイント弾。 「始めっ!」 合図と共に走り出す。 銃口から発射されたペイント弾はというと、銃口の真下に落ちている。 発射された弾というのは、慣性に従って飛んでいるだけであって、どこからも推進力を供給していない。 だから、銃口から出た途端に空気抵抗で急停止。 そして落下する。 俺も無事成功。
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