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「なんだ?遭難でもしたのかソイツら、探させるか?」
「いっスよ兄貴、バカだけど帰巣本能だきゃ備わってんで、遭難に飽きたら帰るでしょ」
一応は冒険者、自分で何とかするだろうと気にも止めないルー、どうやら面通しも住んだのかギルも寄ってくる
「なんでレガさんが?アンタの仕事じゃないだろ……お疲れ、コイツは?」
「お疲れギル……俺は誰かのワガママで駆り出されただけだ、コイツはルー、2番の奴だ……同郷でな、覚えといてやってくれ」
「初めまして、2番隊の瑞麗です……よろしくギルさん」
「あぁ、て事は青森か?チャイニーズみてぇな名前に聞こえるが……2番とそのナリにしちゃ口は真っ当だな、ジョナさんのトコ辞めてレガさんトコ入ったらいいんじゃないか?あの人の下じゃ毎日ロシアンルーレットだろ」
「違いねぇなそりゃ、ウチ来たらいいじゃねぇか、お前ならすぐ単独任せられるようになる、暁羅みてぇに」
「誉め過ぎスよ、俺ぁ暁羅さんの様には……それにギルドの仕事も面白いんで、すんません」
ルーの返答にレガは何も言わず肩を竦めギルを、ギルも同じ様に呆れた
「変わりモンだな、奇人変人2番隊ってな……ま、覚えとくよ……よろしく」
そこでようやく握手を交わす
レガがただの下っ端をここまで推す事など滅多に無いのだ、何らかの理由はある筈だとギルは考えた、顔を繋げて損は無いと
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