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もちろんその予防接種は高額、本格的な冒険者には欠かせないのだがこの中の誰1人として受けていないようだ
因みにラボでも予約すれば8万ギド程で予防接種が受けれる
「狙いは頭、だが殴って倒せるなんて考えるなよ、んなのは無理だ、普通のゾンビ耐久力は通常の人間と同じ、人間撲殺すんのは難しいかんな……呪術的要因で動いてるゾンビよりは扱い易くはあるが……まぁ頭クラッシュか脊椎に致命的ダメージが手っ取り早い、後は燃やすか粉々にしろ、以上」
「取り敢えず今居るお前らは前半組だ、長丁場になるからな、疲れたら無理すんなよ……で、親分の結界だが入るのに解除が必要だ、そして解除したら再起動不可、安物使った兄ぃが悪いんだが……つまりゾンビに柵を越えさせない、これが絶対条件だ」
「もう入り口にウジャウジャいるわよ……て言うか……ねぇ!!ちょっとちょっと!!リリー君とゴックンて死んだの!!アレそうよね!!ホラ入り口のゾンビ!!」
ガミが指差す墓地の入り口には無数のゾンビが群がり群れを作っていた
数人がかけよると死者の怨念が籠もる恨み深い呻きが空気を揺らす
「お……おぉぉぉ(パイ…)うぉぉぉぉお……(パイ…)」
どうやら知人のゾンビが居たらしく落胆する数人だがギルが観察するとやけに泥と土にまみれ酷い有り様、服はボロボロだが着ている
「こりゃゾンビじゃねぇな……生きてるが……ゾンビは目が悪い、ハッキリ言って匂いで生きてる奴を選別してる……コイツら何やってんだ?」
懇願に似た目で必死に何かを訴えかける偽ゾンビが小声でガミに囁く
「おぉぉぉ……(タスケテ!!)う~おー……(セミトリシテタラトジコメラレタ!!ガミサン!!タスケテ!!)」
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