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ガーベラを見た途端に穴宮は閃く、即座に走りだしガーベラの近くに居た2体のゾンビの眼前で飛び、右のゾンビの顔面に、そしてそのまま左のゾンビにも同じく、二段蹴りで一蹴、着地と同時にガーベラの曲がった海賊帽を直し
「よぉ、ハリケーンガーベラ、頼むよ……お前の出番だ……キャプテン」
「ハ……ハイ!!……僕の出番です!!」
「お前ら!!ガーベラにゾンビを近づけるな!!バロウ!!なんであんな遠くに……エイゼル!!幸!!」
たまたまエイゼルは近くにいただけだが、幸継も穴宮の指示ならばとガーベラの背後に
「い、いきますよ!!」
「さっさとやれ!!もう迫ってんだからよぉ!!アナミー大丈夫なんかぁ!!まず発生源のバカ星なんとかしたほういいんじゃねぇーのか?」
「どうにもなんねぇだろ?星空の意識が切れるまで風で飛ばし続ける!!」
「待って!!ちょい待ってアナミー!!エイゼル!!ガーベラのスキルってランダムだったよね?当てにしていいの?」
幸継の不安の声など無視してガーベラが気張る
今までキャプテンハンマーやパンチラ王子などバカにしていた奴らが救世主として自分を頼ってきたのだ
上手く行けばもうバカにされないどころか威張れるかもしれないのだ
「い、行きまーす!!キャプテーン(スーッ!!)プーッ!!」
そよそよと穴宮のアジアンテイストな薄いストールが揺れた
「よぉーし!!もう1回だ!!次は上手く行く!!自信を持てガーベラ!!お前は海賊だろ!!」
「ハイ!!今度こそ!!プーッ!!プーッ!!プープープー!!ハァハァハァハァ……あ……」
栄養が足りてないガーベラは貧血で倒れ、更にそのため抵抗力が無かったのか意図も簡単に感染した
「殺していーかな?」
「ま、まぁまぁ、港町から海賊消えたら寂しくなるだろ?だよなアナミー?な?」
「そ、そうだな……しかし使えないにもほどがある……」
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