セメタリー

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レガの言い分では、橘のパイロキネシスと蒼鷺のスキル使用中のみ使える鬼火を使い上昇気流を発生させ星空の毒を風が強いであろう上空へ送り霧散させるとの事らしい 「えーと……よろしくお願いします、カボチャさん……人間なんですよね?」 「ほほぅ、三法輪の幹部か……私の名前は……」 「蒼鷺、ギルドの底辺だから気にしないで下さい橘さん、邪魔なようなら割ってかまいません、殺すには恐らく森で寝てる本体をぶっ殺すしかありませんが」 蒼鷺=カボチャ野郎である事は周知の事実だが本人はバレてないと思ってるから質が悪いのだ、面倒臭い事この上ない だが考えてみれば完全なリモートコントロールスキル、能力的には優秀である (冒険者台帳の内容を少しいじりました) 橘の両手に紅蓮の焔が渦巻き、まるで橘に良くなついたペットの様に彼の回りを踊ると カボチャのくり貫かれた目からもオレンジ色の炎が、カボチャの中の人魂は青いのだが やがて二人の炎は二人の回りを旋回、徐々にスピードを、まして行くが 「苦しいか?んー……時間かかるのかな」 「てめぇ橘さんに迷惑かけんじゃねぇよカボチャ野郎、死ぬ気でやれ」 ルーは長いものに巻かれる男なのだ 「ふむ……温度なら橘の炎の場合は問題ない……少し私が力を貸そうか……こう見えて、まぁ才能は無いが風使いの一族でね」 何故かマイトヤーレがでしゃばり、旋回する炎の中心へと歩みでると、胸の内ポケットからタクトを取り出し 「バギクロス!!」 炎の旋回スピードが一気に増し炎を伴う小型竜巻が発生、渦中に居たマイトヤーレと橘が酸欠でぶっ倒れた 「このカボチャ野郎!!」 マイトヤーレのボディガード、元ギルド員のH∴Oが有無を言わさずカボチャを叩き割った、しかし星空のスキルは消えたので大丈夫だ
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