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「そ、それってリリー……ましゃか!!」
「ここでチェス盤をひっくり返す!!……ペル○ナァアアアアアアアッ!!」
BGM♪Reach Out To The Truth (With エイゼル(悦)
「んなっ……なんだコイツ!!カエルか!!いや……ウーパールーパーか!!お、おぃリリー!!後ろ何かいる!!………エェェエエエッ!!ゾンビが!!」
まるで包茎手術を受けて帰り道並みに自信に満ちたリリーとゴッくんが仁王立ち、その背後には幸継の言う通りの正体不明の恐らく両生類、何故か下半身は霞の様にけむり、上半身は肌色、グロテスクである
そして強力な神気を放ち、ゾンビにはそれだけで属性攻撃になるのかボロボロと崩れていった
「何か、とは……この僕のヘケト神の事かね幸継……いや愚かな人間よ」
「何があったwww」
「はぁ?愚か?お前ら以上に愚かな奴を探す方が難しいだろ、いや不可能だ……飛んでけオラァ!!」
有無を言わさず幸継のハイキックがリリーの横っ面に炸裂、したはずがニュルンと受け流されてしまった
「な……に……」
「素晴らしいぞヘケト!!これが!!これが神の力か!!ハーッハッハー!!ウォーミングアップは終わったぞ!!星ごと消し飛ばしてやる!!」
星と言っても星空ではないだろう、だが星を消し飛ばされたら星空も無事では済まない
リリーは右腕を突き出し人差し指と中指を素早く垂直に立て、口でクンッと言った
「…………あれ?そーゆー感じじゃないのかな?」
「違うのかも、ズァッ!!の方かもよ」
ヘケトの力を持ちながら正しく能力を理解していないのだろう、無理もない、先程授かったばかりなのだから
そしてヘケトはヘケヘケしか喋らない、共通言語を介してもヘケヘケとしか聞こえないところを見ると、意味もヘケヘケなのだろう
「ずいぶん大きく出たなぁオイ……墓石はねぇが……死体が増えても誰も気がつかねぇだろうなぁリリー、ゴッくん……アーメン!!死んねぇええええええ!!」
コソコソ密談している二人に向かい僅か3歩ながら十分な助走、砂埃を上げ幸継が跳ぶ
ブン!!と左足が空を斬るもそれは遠心力を得る為の動作、本命はスピード、遠心力、それにより体のバネを、いかした右足でのローリングソバット
ニュルンと蹴り足は弾かれ幸継はゴチンと頭を打った、まるで後転の途中で止まってしまったような恥ずかしい格好で
しかも頭を打った瞬間、彼女はギャフン!!と言ってしまった
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