セメタリー

30/36
前へ
/180ページ
次へ
一方その頃 「あぁンもぉぉぉ!!早くしないとゾンビいなくなっちゃうぅぅぅ!!」 塩を手に入れたガミさん、カボチャの欠片を器にして水を汲むと、塩を投入し海水代わりに塩水を作っていたのだが、水に塩がなかなか溶けてくれず焦っていた 拾ったカボチャの欠片は小さく、ダイナミックに掻き回そうとすれば普通に溢れてしまう 「Hぃぃぃぃいっ!!どこ行った!!正義の鉄拳をぶち喰らわしてやる!!正義の旗の下にぶっ殺したらぁ!!」 「ごめんカボチャん!!頭貸して!!」 予備のカボチャを装備した蒼鷺が森から飛び出し、即座にガミさんに頭を引き抜かれ、ガミはカボチャに貯水槽から水を汲むと塩を全部ぶちこみ馬車馬車かきまぜた ちなみに作者はカボチャのスキルを間違えたが直すのは面倒なので放置した、次はちゃんとする、ごめんねカボチャ、カボチャのテンプラ大好きです 「…………通る……これならいけるかな」 「すみません!!それ一応頭なんで終わったら返してガミさん!!Hぶっ殺すから返して!!」 正義の味方を名乗りながらも所詮はラフレシアの住人である、えらく自分に都合のいい正義だ カボチャなんぞ置いといて、ガミさんが作った塩水がカボチャからフワリと浮き上がりフヨフヨと浮かぶ かき混ぜた余韻でまだ水の中は流動しているがガミさんは無造作に手を突っ込み、水を握る ガミさんの掌の上、僅かばかりの水が素早く回転し形を整えて行くと、水のライフル弾を形成した 海水のスペシャリスト、だがこの通りに塩を使えば彼女は水のスペシャリストとも言える その応用力は多岐に渡り、能力で言えば中堅の域から逸脱していると言っても良いだろう だが彼女はこの緩い環境が肌に合うらしくしばしばナオに溜め息を吐かれる、才能の無駄遣いだと 彼女の真価はやはり海で発揮する、水でライフル弾を作成などその真価の前では児戯に等しいのだ (どうですかガミさん!!ジョナなんかよりケロリどうですか!!いい仕事しますよ!!)
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2355人が本棚に入れています
本棚に追加