セメタリー

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カナタと精霊カーバンクル この繋がりを説明するにはメノ エニドリオン リペリオ、そして白井ヌーノとの関わりから説明しなければならないだろう カナタは過去を語らない女である、見た目は幼女のクセに無駄にミステリアスだ 彼女が街に来た当初、現在の中堅層の中では一番か二番だろうか、とにかく早く、直ぐにメノになついたのだが、如何せん子供が苦手なメノに撃退され続けた、時にエレメンタルマジック的にも物理的にも その度にメノはカナタの頑丈さ加減に辟易してたという そしてある日、街を歩いていると彼女は何故か温泉饅頭に追いかけ回される事になる 理由は温泉もわからないが猫将軍のマオ(温泉マティック)が彼女を白井ヌーノの元に連れていけと言ったからとか そこでカナタと白井ヌーノは初めて出会い、白井ヌーノは大層驚いたそうな どうやら彼女、カナタには霊的な守りが一切合切備わっておらず非常に危険な状態のまま生きてきたらしい、ついでに彼カナタにはヘソも無い 白井ヌーノの言葉を借りるならあり得ない存在で貴重なサンプルとの事だ 「三虫すらいない……たまに日本人の中に三虫が4匹ってのはいるけど……そうゆう奴って天皇家の威光はウラヌスまで届かないから大変な事になってるけども……カルマの外で生きてるのか?……お前スキルあんのか?カナタ」 「あ、あるぉ!!」 とりあえず人間だろうと白井ヌーノは結論付け、メノに相談、そしてカーバンクルが潜む指環を貰った、貴重なサンプルだから守れとの命令である とはいえ、カーバンクルが潜む指環の所有者はメノ、それをカナタに渡しても魔力の無いカナタには使う事が出来ない そこで白井ヌーノはカナタに霊的防御が無いのを良いことにメノ、指環、カナタを呪いで連結させた メノとカナタの中にある縁を利用すれば白井ヌーノには実に簡単な作業だった カナタがカーバンクルを使う時、と言うかカナタの命令をカーバンクルが聞き指環に蓄えたメノの魔力を使う、その魔力が底を尽きればメノから自動的に魔力が二人の縁、呪穴というか道を通って補充される そしてカナタはカーバンクルを見る事が出来ないが大切に扱った、見えない友達がいるかの如く コミュニケーションを取りたい時は間にマルコに入って貰うのだ
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