ジョナ3 リヴィングストンからの依頼

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━━━━━━━━━━三日後 ノエル 今日も今日とて、恐らく明くる日も暫く先の未来も ここノエルは暇と貧乏と体力と性欲をもて余したおバカさん そして苦虫を青汁にぶちこみミキサーにかけニンニクのパテを流し込んだようなドリンクでも飲んだかと問いたくなるほど仏頂面の無愛想エルフが カウンターに立ち接客業に勤しんでいた 「チュース!!カナタンですしおすしメノしゃまとぅッ!!(ガッ!!」 「なんだカナタか」 店のスイングドアがバッタンバッタン羽ばたき、飛び込んできた幼女がカウンターを飛び越え、店主のアイアンクローにプランとぶら下がる 小さな幼女はやはり小さな幼女の隣に落とされると、メニューを見ながら暫し唸り、隣の幼女に話しかける 「りゅん子は何飲んでるぉ?」 「ヘイ!!もちろんテキーラ!!」 「麦茶だ」 「んじゃウシチチもらうぉ~」 「ヘイ!!ガミさん!!」 「ん~?呼んだー?」 「呼んでない、気にするなガミ」 2回からから顔を覗かせるガミさん、彼女が飲食禁止の2階に居るのは珍しいのだが、最近は2階にテレビを設置したせいかわりと梯子を昇る人が増えたらしい、特に女性陣が 今日もガミさんの他にエイゼルに幸継が2階に上がりヒソヒソ話に華を咲かせていた 「だからさ、岩盤浴とか?いいって聞いたんだけど……そうなの?私よくわかんないけど」 「知ってる知ってる!!DXな!!いーんだってよ体に!!」 「デトックスだよバカヤロー、お前に聞いてねぇだろ……肌とか……綺麗になるんでしょ?」 「そうね、けど長く続けないとねぇ……岩盤浴みたいなのはこの街ってあんまりないしぃ……」 「デラックス!!幸継デラックス!!」 「すみません、顔で足型取らせて下さいコノ野郎」 「あ、泣いたりするのもデラッ……デトックスよ、用は感情?発散するってのかなぁ?ストレスを溜めない事かな」 「ストレスなんてあるわけねぇじゃん幸に!!だってバカだもんなお前」 「出ろ、な?表出ろ、な、出ろよコラ!!顔面ぶっ壊してやんよテメェ!!」 「……デトックス間に合ってるわよ、ユッキー」
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