ジョナ3 リヴィングストンからの依頼

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コイツらは本当に仕事を探しに来ているのだろうか?今日コイツらが来てから一度も依頼が動いた様子がないなと、店主は依頼書の束を見詰め溜め息を落とした 「あ、そういえばさ!!確か結構DVD揃ってきたわよねココ!!なんか泣けるの観ない?たまには泣きたいわぁ~」 「毎晩鳴いてんだろメス馬が」 「そのメスっての止めてくれないかなぁあああ!!」 「あ、本当だ……結構揃って来たねDVD……アニメまであるよwww誰だよ持って来た奴ぅ」 この店にテレビジョンがやってきた、まるで昭和だが彼らは大層喜び、プレーヤーを何人かで金を出して買い、DVDはそれぞれ見終わった物を置いていくようになっていた そしてアニメなどはここウラヌスでは地球の物の劣化版が出回り放映権もクソもない、先に作って売ったモン勝ち 特に日本アニメがドワーフやエルフには大人気である 「あ、これってえーと……パトラッシュ?あれ?」 「ちげーってガミ!!南の島のフローネだよ!!全然ちげぇメス豚!!」 「ウマですぅー!!豚違いますぅー!!メスウマなんですぅー!!」 「確かこれって……白い猿が肩に乗ってて……マルコ!!アメディオだよ!!あったなぁ~、さぁ♪出発だ~♪今、舵を取れー?だったかな?」 「ちげぇだろジャイアン、そこはいつも通りボヘー♪だろ」 「えぇ!!私って歌ヘタだったの!!ガミさん!!マジで!!」 「と、とにかく観ようか!!母を訪ねて三千里だったよね!!観よ!!」 「ガミさん!!ガミさんもヘタって思ってる!!」 ウィーンと静かに吸い込まれていくDVD 、テーブルに置かれたパッケージには 母にフラれて三千里と印されていたが慌てたガミはよく確認しなかった そして、これからアニメが始まると言うとき、店のスイングドアが静かに開き、店内に静寂が訪れた この街きっての最大勢力の大幹部、その中でも最も危険だと噂される男、隻眼の日本人が現れた 「好きなんだ母さん!!僕もう!!我慢できないんだよ!!」 「ダメよ!!ダメダメ!!私達は親子なのよ!!こんなのダメよタカヒロ!!ね!!今ならお父さんに内緒にしてあげるから!!」 「知ってるんだよ母さん……隣の家の旦那と外で会ってるの……今なら内緒にしてあげるけどなぁ母さん……どうせ浮気するなら一人も二人も一緒だろ……母さん」 「タカヒロ鬼畜www」 「ダメだろータカヒロ不味いだろー」 「ふ、複雑な気分……えーウソー、本当にあるのかなぁ?」
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