パイドパイパー

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━━━━━━━━━━━煌天中心、検問所 そこはある種の壁だった と言っても本当に壁があるわけではなく、招待客以外が一歩踏み込めば一度の警告、二歩踏み込めば確実に歩みと生体反応が止まる事請け合いの場所 もちろん依頼を受けに行く中堅一同、まだ検問所前ではあるがおっかなびっくりと挙動不審、幸継と実は何度も来てるルーだけは普通だが しかし今日の検問所の妙な雰囲気には二人も怪訝な顔を浮かべた 妙に人が多く検問所には普段置かない折り畳み式のテーブルまで出ていた、警備の数も普段より多い 「お疲れ様です、今日どうしたんスか?」 「おぉ、久し振り……今日は54でどっかの国の皇太子だかってガキのバースデーパーティーだと、お前も?」 幸継が顔見知りらしい警備に訪ねる、この警備は百鬼夜行ではないのか身なりはキチンとしているが肩からはサブマシンガンがぶら下がっていた 「いえ、仕事っス……コイツらも全員百鬼夜行のジョナ3 リヴィングストンさんに呼ばれてんスよ……載ってます?54って言われて来たっスけど」 警備の男がタブレットで確認、全員の名前があったが一人ずつ呼ばれて金属探知機?らしき物でチェックされ一人ずつ境界線を跨いで行く 全員が終わると別な警備が依頼主は54に居ると教えてくれた 「厳重なんだな……しかし、なんと言うか」 「ラフレシアの奴らじゃねぇからな……ここの客共、酔っぱらいに絡まれんなよ」 穴宮が違和感を覚えたのは通りを歩く人々の顔、警戒心0なのだ 彼らはこの煌天中心は安全なエリアと聞き、なんの疑いも持たずに信じているのだろう そしてここでは彼らは客、ラフレシアは接待する側、粗相があってはならない、のだが 暫く街の風景を見ながら歩く一同 クリスタル製の林檎の樹の様な街灯、クリスタルの中、多くの林檎の中にオレンジ色の火が灯り、石床の一部がガラスパネル、やはり小さな火が埋め込まれている エイゼルが何度も踏みつけても割れたりしなかった そして歩道の真ん中、巨大な黒光りする箱、巨大と行っても掃除用具を入れるロッカー程度 そのロッカーの回り、少し距離を空けてキープアウトとかかれたテープで囲まれており 「……まさか?」 と一同は顔を見合わせた
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