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スラリと黄金銃を抜き放ち、スッと目を細め唇を歪ませる、もう百人くらい殺してないと出来ない顔だ
流石に穴宮も両手を上げルーは腰を抜かしへたりこむ
「東側の合言葉『パットン大戦車軍団ワロスwww』はまだいい『フルメタルジャケットキチ○イキューブリック』は許せん……そしてソイレントグリーン、まだ観てないのだ……許さんぞ」
「ジョナ3 リヴィングストンなら54で見かけた……俺達は入っていいのか?」
イヴ サリンジャーは勝手にしろと踵を返し戻って行った、恐らく裏街からも煌天中心へといけるのだろう
「ハッピーハロウィン……か?」
「それで殺されたら死んでも死にきれねぇよアナミー……勘弁してくれホント……」
どうやらジョナ3がイヴをからかう為に合言葉を変えたらしい、幼稚な男だがそれで怒る方も幼稚だろう
ノビたマッチョを跨いで二人は奥へと進んで行った
ボロボロの廃屋から息遣いと視線、姿は見えないが相当な数のイカれた住人の興味を引いているようだ
迷路の様な裏街をルーはあまり迷う事なく進んでいく、仕事の関係で来たのだろう、末端構成員はツラいなと同情され
ある廃屋の屋上へ
その屋上から隣の廃屋の壁の穴に建築現場の足場に使う歩み板を渡し隣の廃屋へ
その廃屋の階段に二人の人影
「あら若様」
「若様は止めろ今」
「あらウッカリ」
「ブフッwやめろってマジでwww」
「若様?」
「私共、普段は女中喫茶でご奉仕させて戴いております、若様には御贔屓にしてもらっていますので、つい」
「お前そんな趣味だったのか」
「違っ……く、ない……かもしれない」
変な趣味を持ってると誤解されたようだがこの二人は朱家の使用人、しかも重要人物を警護する最後の砦らしい
「路地裏の神が扉の向こうにおいでです若様……ゆめゆめ油断なさらぬように……いってらっしゃいませ若様」
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