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「聖、もうコイツに
情けなんてかけてやる必要はない。
警察に突き出せ」
松田先生の言葉に
俺もそれが最善の方法だと思った。
すぐさま警察に電話を入れ
さゆりの手足が
縛られていたロープを外し
二宮の手足を縛ってから
意識朦朧としている
さゆりの様子を見る。
「ヤバイなこれ」
ポツリと呟いた松田先生。
「ショック症状が出てる。
警察の方は俺が説明するから
聖はすぐに悴田を病院に運べ。
草薙先生もいるし、
大泉先生も出勤してる時間だから」
「わかった。
じゃあ松田先生、後は頼んだ」
「ああ任せておけ」
力強く頷いてくれた
松田先生に込み上げる思い。
「…こーちゃん、ありがとう」
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