第1話

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その日、僕は学校からの帰り道だった。 大好きな小説の続編を買って嬉しかったのかもしれない。 だから、気分が高くなっていて今ならなんでもやれそうな気がしていた。 そんな僕の目線に入ったのは1人のおばあちゃん。 外見は普通。 僕は立っている場所に驚いた。 そう、おばあちゃんが立っていた場所は、遮断機の降りた踏切… 僕は急いでおばあちゃんのところに駆け寄った。 「なにをしてるんですか? 赤信号ですよ!さぁ、行きましょう。」 と言って手を引っ張った。 「!?」 おばあちゃんの手が異様に冷たかったのだ。 「あぁ、神様よ。これはなんという巡り合わせでしょう。あなたはもう、逃げらないわ。」 なにを言っているんだ、このおばあちゃんは。 なにを言っても無駄な気がするから僕は力一杯、おばあちゃんを引っ張った。 ちらっと僕は横を向いた。 そこには 特急の電車が迫っていた。 「だから言ったじゃない。運命から逃れられないって。」 これが僕の物語の最初の1ページ。
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