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朝、窓から溢れる朝日に意識が夢から現実に引き戻される。
昨日の天気予報では快晴と言っていたから目を開けたらそこには窓から覗く青空が見
「……」
「……兄さん、おはようのチューの時間だよ」
えなかった。
そこには幼さを残しながらも女性としての美しさが現れ始めているメガネ美少女の顔があった。
「そうかそうか、もうおはようのチューの時間かー」
と呟き俺はその子のメガネの耳かけ辺りに両手を添える。
「…兄さんは寝坊助さん。ほら、チュー」
「はい、チュー……なんてするかタコ助!」
「痛い痛い痛いっ!?」
俺はここぞとばかりに耳かけを思いっきり押し込む。美少女の方は鼻かけの角がどんどんめり込み激痛に悶え体が次第に俺から離れていく。
「今が勝機!」
その隙をつきベッドから脱出を試みる。
「…かかったなアホめ」
少女の手は俺のズボンを掴んでいてバランスを崩した俺は顔から転び床と熱いキスを交わした。
「ってぇ!だからいつもいい加減にしろよ萌恵(もえ)!」
この美少女は俺の妹である南武 萌恵(なんぶ もえ)。重度のブラコンである。
「…妻として朝のチューは欠かせない」
「ハハッ、なにそのギャグ笑えない。つか実の兄に何を求めてるんだお前は」
おっと、名乗り遅れたな。俺は南武 恭介(なんぶ きょうすけ)。至って普通の高校生である。
「…兄さんのナニから出るザーメ「わかった。いや、分からんけど暫くお前は黙ってろ」で兄さんとの赤ちゃんを求めてる」お願いだから止めてェ!」
このやりとりを聞いてもらって分かると思うが、萌恵は普通ではない。
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