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「起きなさい」
そう声をかけると
「今日は、休みたい」
と言う娘に
(今日はじゃなくて、今日もでしょう)
とため息まじりに思いながらも
「今日は、頑張って学校に行こう。
ママ、送って行くから」
と、明るく声をかけました。
娘からの返事はありません。
ふぅー。
娘に気付かれない様に、ため息をつき、
「わかった。
どうしても、行きたくないのね?」
「……うん」
「学校にお休みの電話してくるね」
そう言葉をかけて、娘の部屋を出ました。
リビングに降りて行くと、厳しい顔をした夫が
「あいつは、今日も休むのか!」
怒気のある大声で言うので、
(娘に聞こえてしまう)
とっさに
「今日は、熱が出てるのよ。
あの子もあの子なりに、いろいろな事があって、体に影響が出てると思う」
と、嘘をついてしまいました。
夫は、
「いろいろな事って!
何があるんだ!
学校の先生は、何て言ってるんだ!」
その言葉に、
ふぅー
また、ため息が出てしまいます。
「今日、先生とお話してくるから」
「まだ、話してなかったのか!
何を、毎日やってるんだ!
もう、行く!」
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