3章

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【3章】 娘の舞は、今年小学4年生から、学校に行きたがらなくなってしまいました。 (なぜだろう? 去年までは、普通に学校に行っていたのに……) 気が付くと、涙が流れていました。 (産まれた時から、去年までは、舞の事でこんなに落ち込んだ事は、無かったのに……) 涙がポタポタとテーブルの上に落ちていきます。 (泣いている場合じゃない! わたしが、しっかりしなければいけないのだから) わたしは、椅子から立ち上がり、携帯を手に取りました。 画面を見ると、メールが一件届いていました。 開いてみると、ママ友の結ちゃんママでした。 『舞ちゃんママ、おはよう\(・o・)/ 舞ちゃん、今日は学校に行った? また、何かあったら連絡してね(^_-) わたしは、めぐみさんの味方だよ(^-^)v』 また、涙が溢れてきました。 舞が不登校になってから、わたしは涙もろくなってしまったようです。 久しぶりに、名前を呼んでもらえたからかもしれません。 舞ちゃんママでもなく、望月さんの奥さんでもなく、めぐみと…… ただ、その一言が嬉しかったのです。
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