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「つーか、自転車つらっ。 汗だっくだくなんだけど。 だからバスで来ようって言ったのに。 これ日焼け止めの効果ないでしょ絶対ー」  日南子のぼやきに俊輔が呆れたような顔で振り向き、 「寺田お前、文句多すぎ。 夏休みなんだから暑いに決まってるし、これから散々泳ぐんだから日焼け止めなんか無駄に決まってんだろ」 「泳ぎたいけど焼けたくないんだってば。 和久井は女心を分かってないなー。 だからモテないんだよ」 「うるせ。モテなくても女心くらい分かってるよ、そういうのをタテホコって言うんだろ」 「うーん、ちょっと違うし、しかもそれを言うならホコタテ、ね」
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