いち。

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俺の彼女? 俺の彼女はね、 「 ーーーもう!話聞いてるの?!ねえってば! 」 「 聞いてるよ 」 「 本当に聞いてるの?!聞いてるなら何か喋りなさいよっ!」 「 はいはい、分かりましたよお嬢様 」 「 ほらまた子供扱いして!もう!」 ムスッとした顔で俺にあれこれ言ってくるわがまま娘は俺より3つ年下の彼女。いつも人に悪態をついてツンケンしては、後に後悔して落ち込んでいたりする。 そんな落ち込むくらいなら、ツンケンしなきゃいいのに、とも思う。 そんなある日、だ。 …まぁ、元はと言えば俺がちょっとしたイタズラ心からなったわけで。 彼女の家に来ていた俺は、彼女と一緒にテレビ番組をみていて。モデルなんかが出てる様なあれ。そりゃ勿論、スタイル良しで美人だとか可愛いかったりとかいる。 俺と同年代くらいか、ちょっと上のお姉様方がたくさんなわけで。 ちょっとからかってみようと思ったのが発端。 「 こういう大人って感じの人、いいよね。服装とか、雰囲気とか。ちょっと好みかも 」 「 ーーっ、ごめんね!彼女がこんな年下で子供で!服装だって子供っぽいし、見た目だって美人でもないし、そんなに可愛くもないわ!スタイルも良くないもん! 」 あ、やっぱり怒った。 もうちょっとからかってみようかな。 君はどんな反応をしてくれるの? 「 んー、そうだね。でも好みは人それぞれでしょ?だめなの? 」 それがどうしたの?っと、俺は余裕を見せ、首を傾げてみる。 「 っ、なによっ!貴方なんか!別に貴方みたいな奴なんかっ、こ、好みじゃないんだからっ!! 」 「 うん、知ってる 」 なんて言うのは嘘で、君のソレも嘘って知ってる。 そんな事で焦ってたら、年上としてどうよ? ちょっとは余裕ってものがあるしね。 「 っ、知ってるならいいじゃない!もうアンタなんか知らないっ!! 」 「 …わかった。じゃあ、出て行くよ。嫌われてたら居ても仕方ないでしょ? 」 「 え、ちょ…ちょっと 」 そう言って俺はその場を立ち、ドアの前に立った。 ほら、はやく何か言わないと帰っちゃうよ? 「 え、だって好みじゃないんでしょ? 」 「 っ、ちが、うもん…! 」 そう言った君は、後ろから俺の服をぎゅっとつかんだ。 でも顔は俯いてるらしい。 声のトーンで分かる。 .
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