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まだ、信じられない。
何も変わらないと思っていたのに、透と私の間は何も変わらないって…
でも、それは変わりたくないと思っている私が見ていた錯覚で。
透の心は時間通りに流れていて、私の所では止まっていてくれなかった。
見てしまった、偶然。
見なければ良かったのに。
そうしたら私は今まで通り、透と一緒にいられたのに。
そう、見てしまった。
とても綺麗な女性だった。
同性である私が見惚れてしまうほどに。
素敵な笑顔の持ち主は、私が透を前にして笑う顔よりも、素で笑っていた。
可愛く見せようとか、考えずに、笑っていた顔。
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