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「当たり前でしょ!」
杏奴はキッと間宮を見据えた。
「毎日朝から野球三昧で、
昼もフラフラ遊んでて、
放課後は部活か道場巡りに明け暮れるあの男は!
毎度毎度放っておいても、
テストの度に学年1位なのよ?!
あんだけ遊び歩いて、
いつ勉強してるわけ?!」
へぇ。そんなに頭の良い人なんだ。
「どんなに必死になっても!
アイツから1位を奪取できないの!
あのヘラヘラ男!
あんたたちもすぐに分かるわよ。
中間テスト終わったら、
成績上位者は張り出されるから」
「その前に、自分の成績がヤバいっす」
……中間テストって……。
「あれ、どうしたの白木。
青褪めてるけど。
もしかして、成績ヤバイ?」
「わ、忘れてました……。
中間テストの存在を……」
『えぇーっ?!』
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