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「君は?」
「あ、あの。もうすぐテスト、だから」
「あぁ。
テストの存在を忘れてたんだっけ」
会話には参加していないものの、
昨日の部活には竜也もいて。
テスト勉強をしていないことは、
すでにバレてしまっている。
「はい……」
なんてカッコ悪いんだろう。
俯いた頭に、あたたかい刺激が降ってくる。
ポンポンッ。
「生徒会室に行くけど、来るか?」
「え?」
ビックリして頭を上げると。
「分からないとこがあるなら、教える」
あの優しい微笑が、
鞠弥を見下ろしていた。
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