キリマンジャロ-Kilimanjaro

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****************** 「それで、朝から顔がとろけてるワケ」 「へへっ」 二人きりの贅沢な時間。 勉強しながらでも、最高に幸せだった。 「藤澤先輩って、ホント鞠弥に甘いね。  たぶん他の人なら、  オーラだけで退けられそう」 「そんなことないよ。  苑海にだって、優しくない?」 「あれはあたしに優しいんじゃなくて、  あんたの友達に優しいんでしょ」 「えぇ? そうなの、かなぁ」 「何なに? なんの話?」 どうしても自慢したくて、 朝から苑海を捕まえていると、 瞬がちょこんとやって来た。 「ん? 鞠弥のノロケ話」 「ちょっ、苑海っ」
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