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「それで、朝から顔がとろけてるワケ」
「へへっ」
二人きりの贅沢な時間。
勉強しながらでも、最高に幸せだった。
「藤澤先輩って、ホント鞠弥に甘いね。
たぶん他の人なら、
オーラだけで退けられそう」
「そんなことないよ。
苑海にだって、優しくない?」
「あれはあたしに優しいんじゃなくて、
あんたの友達に優しいんでしょ」
「えぇ? そうなの、かなぁ」
「何なに? なんの話?」
どうしても自慢したくて、
朝から苑海を捕まえていると、
瞬がちょこんとやって来た。
「ん? 鞠弥のノロケ話」
「ちょっ、苑海っ」
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