第1話

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今日も晴れ。気持ちがいいなぁ~ 何処かへ行きたいなぁ♪ たった、それだけでテンションがあがってしまう。 私って、単純。 そう、きっと、この単純さが、人生山あり谷あり、とっても疲れるんだろうな。 今は、平凡で幸せな家庭がある。 子供が居て、旦那がいる。たったそれだけなんだけど、幸せにみえるんだろうな。 けど、時々心のどこかで、過去を後悔してみたり、あのとき… なんて、みみっちいことを考えたりもする。 おかしいのかなぁ…って自問自答して、眠れないこともある。 私15才。初めての彼。 出合いは、友達の紹介。お互いに一目惚れだった。本当に好きだった。 顔立ちは、目鼻立ちが整っていて、私には勿体ない位。後々ホストになった。そんなかんじ。 初めてのデート。 啓文からの誘いだった。 お互いに高校生だったので、なかなか会えない事は、覚悟していた、それも、いきなりの遠距離。 遠距離ってどんなものなのかを、知らなかった。未知の世界に踏み込んだんだ。 私の名前は美桜。都内在住。 彼、啓文。舘山在住。 初めてのデートは啓文が来てくれた。 なんだかわからないけど、東京駅って。 約束の時間、私は、制服姿でドキドキしながら待っていた。 啓文は、5分くらい遅刻してきた。 出会ってから、1週間後の、初デート。凄く緊張してたことを覚えてる。そして、忘れられないデートだった。 「ひさしぶり」啓文は、顔を赤らめながらいってくれた。 「うん」私は、来てくれた嬉しさと緊張で、素っ気ない返事になった。 季節は、クリスマス前。 寒さなんて感じなかった、若かったね。私は、啓文と一生涯居られると思っていたのに… 何処で歯車が狂ったんだろう。
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