夢~かなわぬ物~

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フェイズはよく城を抜け出した 城の目の前の浜辺に 部屋からすぐに抜け出せるのだ いつもは一人で抜け出すが 今日は気分が違い 幼なじみの親友であり 側近でもあるオルガを道連れにした 抜け出すのは違反だ 。 。 「フェイズ様お待ちください!」 慌てて追い掛けるが、フェイズは止まってやる気はないようだ 「早くしろオルガ。」 オルガの正式な名前は オルベティア=ヴェントレスカ と言う。 女顔がコンプレックスな男 毎日フェイズに振り回されている 。 。 二人は浜辺に座った。 「なぁ、オルガには夢があるのか?」 「何を言い出すのですか? 私はフェイズ様にお仕えして いるだけで十分です。」 オルガは自信を持って言った 「お前…それで幸せか?」 「え?…はい。」 フェイズには信じられなかった フェイズには夢があったから… 「フェイズ様の夢は何ですか?」
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