夢~かなわぬ物~

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「俺の夢か…俺は海に出たい」 「…漁師ですか?」 不思議そうに見るオルガを フェイズは軽く小突いて答えた 「まぁな。あの城を出られるならなんでもいい。」 そう語るフェイズの顔は 遠く海の先を見ていた。 そしてその目は輝いていた。 「そうですね。」 オルガにはそうしか答えられなかった。 何故なら叶わぬ夢なのだから 何を言っても無駄。 しかし、夢を語る間は幸せだと オルガは静かに聞いていた
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