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ある日、フェイズは姉に呼ばれていた
姉の名はフェリエ
正式な名は
フェリエール=レインドルチェ
と言う。
フェリエは後の女王だ
すでに国を統べられる風格さえ見受けられる
「何ですか?姉さん。」
「あぁフェイズ、実はね…」
フェリエは怪しげな笑みを浮かべてフェイズを見ている
「フェイズはもうすぐ20歳になるのよね?」
「え…あぁはぃ。」
確かに、あと数日でフェイズは二十歳になる
しかし、だからといって何かが変わるわけでもない
特にこれといって誕生日に何か期待しているわけではなかった
「だから…誕生パーティーを船でやろうと思うの!」
突然の提案にフェイズは
かなり困惑した
「別にいいですけど…父様がなんと言うかわかりませんよ?」
「それは大丈夫!既に許可は取ってあるから😃」
なんと手回しの早い…
フェイズは半ば呆れてしまった
いや、感心したと言うべきか?
「あなたが喜ぶと思ったの…嫌かしら…?」
フェリエは物悲しげな目で
じっとフェイズを見た
これでは誰も断れまい
「わかりました。楽しみにしています。」
そう言うと、フェイズはにっこり微笑んだ
綺麗で美しいと言うべき物
フェリエはこれに弱い
「わかったわ!楽しみに待っててね!」
そう言うと、はりきって部屋に戻っていった。
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