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数日後、パーティーは行われた
晴れた風の気持ちいい日
フェイズの心も晴れていた
「海に出たのなんて何年振りだろう…」
澄み切った笑顔に眩しさを感じ
オルガは微笑んだ
こんな笑顔をみたのは久しい
「良かったですね」
「え、何が?」
「大好きな海で誕生日を祝ってもらえて。」
オルガは嬉しそうに笑った
どうも様子が変だ
「オルガ、お前まさか姉さんに喋ったのか…?」
「えっ…えと」
明らかに動揺している
フェイズの指摘は完全に図星だったようだ
「まったく、余計なことを。」
そう文句を言うフェイズだったが、顔は嬉しそうだった
なんだかオルガ自身でさえも
嬉しくなってしまった
これがあの日のオルガの幸せ
。
「フェイズ!こっちに来て!乾杯するわよ。」
フェリエが嬉しそうに
手を振っている
いよいよ船上パーティーが
行われるのだ
これから起こることも知らずに
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