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大本堂に上がるとあらかじめ用意していた小銭をお賽銭箱に入れ、そして目を閉じ両手を合わせて拝んだ。
そして終わり目を開けるとミウが優しそうに俺を見ていた事に気がついた。
どうやら先に終わって、ずっと俺を見ながら待っていたらしい。
すると俺が終わったのを確認すると顔を覗き込むように言った。
「コウは何をお願いしたの?」
「ナイショ」
そう言うと俺は先に歩き出した。
「何それ?つまんない」
ミウは口を尖らせていたが、先に歩く俺に遅れない様に小走りで追いかけてきた。
俺はそんなミウを無視するかのように、ゆっくりとだが足を止めずに歩く。
そして追いつき隣に並んだ頃、顔を見ずに言った。
「言ったら叶わなくなるだろ?」
「まぁ…そうだけど。あっ!帰りに草団子買って帰ろう。確か有名なお店があるんだよ」
ミウはそう言うと幸せそうに微笑んだ。
もう願事の事はどうでもいいのか、食べ物の事を嬉しそうに話す。
まるで子供みたいに。
そんなミウが愛おしくてたまらない。
俺の願いはただ一つ。
ミウが…一生俺の隣にいてくれる事。
ただそれだけで十分に幸せだ。
★おしまい☆
やっと書き終わりました。思ったより時間がかかった~。
さぁ次はencoreです。お待ちしてくださってた方(はいっ!挙手!)
お待たせしました!ボチボチ更新していきます。
最後までお付き合いして頂きありがとうございました。
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