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「はっちゃんは救世主なんです。だから親友なんて呼ぶのはおこがましいかもしれないけど、私がつきまとうのも鬱陶しがらずに、いつも一緒にいてくれた」
「そっか…」
彼女の学院生活…いや、彼女たちの学院生活は一つのきっかけによって色がつき、変わり始めた。
目を細めてその情景を想像する。
「はい。あ…ゴメンなさい。わたしの話ばかり」
「いや、ありがとう。過去の初美のことが聞けて嬉しいよ」
満足そうに微笑む彼女。
その後ー
少しの間を置いて、いきなり泣きそうな表情に変わった。
「はっちゃんは今T病院にいます」
「…病院?」
思わず聞き返す。
「はい…はっちゃん心臓の病気なんです」
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