第17話

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「はっちゃんは救世主なんです。だから親友なんて呼ぶのはおこがましいかもしれないけど、私がつきまとうのも鬱陶しがらずに、いつも一緒にいてくれた」 「そっか…」 彼女の学院生活…いや、彼女たちの学院生活は一つのきっかけによって色がつき、変わり始めた。 目を細めてその情景を想像する。 「はい。あ…ゴメンなさい。わたしの話ばかり」 「いや、ありがとう。過去の初美のことが聞けて嬉しいよ」 満足そうに微笑む彼女。 その後ー 少しの間を置いて、いきなり泣きそうな表情に変わった。 「はっちゃんは今T病院にいます」 「…病院?」 思わず聞き返す。 「はい…はっちゃん心臓の病気なんです」
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