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「それを見た瞬間、もう学校なんて行かないって思いました。わたし悪いことしてないのに、どうして一人だけこんな仕打ち受けるんだろうって…」
「でも学校、辞めなかったんだよね?」
彼女は学校を辞めなかった。
なんとなくその先が見えるような気がする。
「はい。それは…はっちゃんがいたからです」
やっぱり。
「たまたま校庭で雨に打たれてたわたしが目に入ったようで…“可哀想に”って言って、その体操服の泥を落としてくれました」
初美ならやりそうだ、と思った。
俺が思ってる初美でよかった。
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