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「咲ちゃん?何を企んでるのかな?」
「へ?…いや、企んでるって言うか…榊をどうやって苛めてやろうかと…」
「じゃなくて。さっきの本は何?」
「……………」
「さーき。」
「…求人情報誌…」
「…は?求人?…何でまた…金が必要なのか?」
「要らない!十分だよ!」
「じゃあ何?」
「………ひ………」
「ひ?」
「……暇すぎて………イタッ!」
本当のことを話したのに!
チョップした!チョップした!
「テメェ…意味深に言うな!コノヤロー!
何か怪しいものに引っ掛かったとか、借金作ったとか!そんなこと心配したじゃねーか!
この無駄な心配をどうしてくれるんだ!」
……えぇーーー……
勝手に勘違いして思い込
「痛い!」
「思い込み激しいとか思うな!」
「え!何で分かったの?」
「お前の顔見りゃ分かるんだよ!コノヤロー!」
「いひゃい!いひゃい!」
チョップ2連発のあとは、頬を思いっきり左右に引っ張られて、いつものお仕置き。
そして、力を緩めると、直ぐにナデナデ。
怒ってるんだか優しいんだか。
「……働きたいのか?」
「…というか…ずっと働き詰めだったから、いざ、専業主婦になると、やること終わったら時間をどう使えばいいのか分からなくて…」
ゆっくりと自分の気持ちを打ち明けていく。
実際、家事に手を抜いたことなんてないし、暇だらけが高じて、綿棒で家中の角という角を掃除するくらい暇で…
視線を感じ、チラッと南井恭平を見る。
同時に唇が重なって、ベッドに押し倒された。
そして
「咲?そろそろ子供でも作るか?」
「ーーーーー!!!」
に……ニヤ面ーーー!!!
何で!どうして!
いつエロ恭平スイッチが入ったんだ!
「そういうことじゃなくて!」
「子供ができれば暇もなくなるだろ?
何より俺が今、ヤりたくなった。」
……俺様ーーーーー!!!
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