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「南井さんがやると、一瞬チクってするから噛んでるかと思った…蚊みたいに…」
「蚊って…。お前、歯形をつけるなよ。いてーよ。チクじゃなくてジンジンする。」
「ごめんなさい…」
「……初心者。帰ったら教えてやる。
……と。お前、昼休みだろ。一緒に食うか?」
「…ほ……ホントに?」
「俺も持ってきてるし。ここで待ってるから自分の分も持ってこい。」
……わーーーーい!!
愛されてる!私!愛されてる!
ルンルン気分でオフィスに戻ると、既に半分以上はいなくなってて。
「部長、主任。お昼いただきます。」
まだ図面とにらめっこしてた部長と福田先輩に声をかけて。
弁当持って、南井恭平とお昼
「「待て。南井。」」
「………はい?」
「「南井恭平はどこにいる!」」
「……………」
…目が……座ってる……きょわい……
「………帰りました。」
と。嘘をついてみる。
「おい。福田。」
「はい。」
「こいつ、嘘を言ってるぞ。後つける。」
………そんなーーーー!!
南井恭平とご飯ーーー!!
「……………」
「…………………えへっ。」
「可愛くないブリッコはやめろ。なんだ?その金魚の糞は。」
「…ストーキングされて困ってます。」
「……じゃ、飯にしよう。外行くぞ。」
「「無視するな!南井恭平!」」
どういうことだか分からないけど、旦那さんがモテてる。……男に。
………………うげ。
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