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「…だから、俺は休憩時間だから。コイツと飯食いたいの。明日だ。明日。」
「お前、どこでこんなテク習ってきた!全部が法律ギリギリのくせに全部が予算大幅ダウンだ!」
「こっちに回る金すらかなりの金額だぞ!」
「…クライアントが必ず出すと言った設定金額を返却せずにこっちのもんにしてもいいと交渉した結果だ。」
「「そのテクを教えてくれ!!」」
「やだね。なぜライバル会社に教えにゃならんのだ。な?咲。」
……私に振るなーーー!!!
「あっち行ってろ!明日だ!明日。ポチに餌やらねぇと。おいでポチ。」
「…ワン!……誰がポチじゃ!!」
「お前らのせいで俺は機嫌が悪いんだ。コイツだって機嫌が悪い。…失せろ!へっぽこブラザーズ!!」
どうやら南井恭平は、その手腕をふんだんに発揮していたらしく、図面を見ただけで理解できる二人は、それに驚いた様子。
……どーーでもいいや。仕事さえこなせば。
「あら。南井さん。外でお食事?」
……ピシャーーーーン!!!
出た!草野嬢!!
つーか、この人、なんだか人格変わってない?
遠藤咲バージョンはどこ行った!
すんげー笑顔!弾けてる!!
「……はい。今日は外で」
「旦那様もご一緒で羨ましいわ。」
…最後まで聞けーーーー!!
…そしてあんた誰ーーー!!
…はっ。そうだ!福田先輩!!!
「……………」
「!!!」
やべっ!固まってるよ!どうすんだこれ!
「ふ…福田主任!この案件って後で一緒に教えてもらっていいですかっっ!!!」
「……へ?…あ。分かった。」
「良かった!あまりに難しくて一人じゃ理解できないところもあったんですよ!」
「………おい。南井恭平。何固まってる。」
「…別に?…咲。あーんして?食わせてやるよ。卵焼き。」
「…!!!!」
…お…鬼の微笑み…地獄バージョン……
…しまった…堂々と福田先輩とって…
「…咲みたいな印を今つけてみたい。」
……噛まれるーーー!!!
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