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それで結局。
「……マスター!ウォッカください!」
「…畏まりました。アイスコーヒーですね?」
「……………ちっ!ケチ!」
和むwoodに直行。
あれから考えたけど、結局わからないまま時間が過ぎ、仕事まで追われて部長に怒られる始末。
『南井。こうなる前に相談しろと言っただろ。何をしている。』
『予想外の事態が起こってるじゃないですか。南井さんとも繋がらないし。』
『もういい。1時間の残業を命じる。そのデスクの上にあるものだけは終わらせろ。』
サンノー工業の仕事は、南井恭平とやればいいと言われて、営業の資料集めをさせられて、一日が終わった。
「お客様?本日はお一人ですか?」
「……気持ち悪い笑顔!」
「……………」
「一人です!連れは連絡つかないので、遅くなると思われます!」
「では私が致しましょうか?」
「…好きにすれば。どうせ南井さん繋がらないし、草野さんと…草野さん……」
……思い出したらムカついてきた。
なんで私は、あの人にここまで振り回されてるわけ?
私みたいな人だって。
友達になりたいって。
そう思ってたのに。
「……………」
「……咲?」
「なんですか?マスター。」
「もういい。やめろそれは。
…キッチンに入って、洗い物して。」
「……………」
ここはwoodで。
私の店でもある。
しかも相手はお兄ちゃんで。
(まぁいいや。気分転換)
そう思いながら、荷物とアイスコーヒーを持ってキッチンに入った。
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