10081人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんで今日なのよ!」
「善は急げと言うだろ。お前が働きたいってところは、俺だって見ておきたいし。五十嵐建設だったら安心だけど、挨拶したいしな。」
「……いや……仕事場に関係ない旦那が付き添いの面接って…アホ丸出し……」
「………何か言ったか?お姫様?」
………ハッ!鬼の角が出かかってる!
「心配でしょうがないんだよ。可愛い可愛い奥さんを愛してるからねぇ?悪いか?あ?」
そういうのを過保護っちゅーんだ!
いつも脅せば済むと思ったら大間違
「あーあ。ペナルティ増えちゃったな。残念。過保護上等。俺はお前のことになると、必死になるのは今に始まったことじゃねぇしな。」
………ひぃぃぃ!読まれてる!
ニヤ面に変わっちゃったし!
「みみみみ南井さん!準備しないと!」
「まだ時間あるから。今日のペナルティ、半分ぐらい済ませちまおう。
…また電話ブチッと切りやがって。テメェ。あの"ツーッツーッ"って音が、どれだけ虚しく聞こえるか分かってんのか?
しかもなんだ?永久凍土だって?さすがに五十嵐社長は落とせねぇよ。お前は別だがな?」
「…いやぁぁぁ!どこ触ってんのよ!変態!変態!」
「イテッ!殴るな!コノヤロウ!」
「わーーーん!ごめんなさーーい!」
「ダメ。ペナルティは俺の楽しみの一つなんだから。俺の愛を知れ。」
「…ンンン!!!」
怒ってないのは良かった。
でも、なぜ今、ペナルティなんだ!
…と思いつつ、触れられる手が私の全身を優しく撫で始め、身体の中心に触れられると…
「う……ンン…恭へ……」
「…何?気持ちいい?ソノ気になってきた?」
「……う……ああっ……」
「可愛い。………でも、終了ーー。」
パッと離された手が名残惜しくて…
「ダメ。イったらお仕置きならんだろ。早く着替えてこい。行くぞ。」
「ーーーーーッッ!!!」
「顔真っ赤にして濡れちゃって。かーわい。俺が欲しいの?」
「…一回永久凍土に落ちてしまえ!いや!地獄に落ちてしまえ!」
「……イッテェェ!」
傍にあった本で思いっきり頭を殴って、制裁を加えた。
チクショーーー…
遊ばれてる……
最初のコメントを投稿しよう!