ラブラブカップル……!?

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「じゃ、明日の昼ね。13時にここに来る。」 「ああ。首を長くして待ってるよ。」 「ありがとうございました。」 明日の面接を約束して、五十嵐建設を後にした。 新しい職場。久々の就業。 ちょっと楽しみ。 「咲。どうした?帰るぞ。」 「うん。」 ボーッと眺めていたら、南井恭平から声をかけられて、慌てて助手席に乗り込んだ。 「なんだ?楽しみか?」 「うん。久々の感覚味わえそう。」 「お前は俺が鍛えたからな。どこに出しても十分な仕事が出来ると思う。胸を張っていけ。」 「アハハ!そうだね!」 「…今の補佐は、まだまだ不十分だからな。若干やりにくい。」 「亜美?何で?」 「俺の求めているものがイマイチ分かってない。特に老舗になるとテンパるのが難点。」 「だって、老舗の営業資料は、南井さんはかなり拘りありすぎるもん。」 「それでもお前はきっちり仕上げてた。」 昔のことなのに、今でも誉めてくれる南井恭平。あの頃が懐かしく思える。 「…社長も榊さんも泣きつくわけだな。」 「……………」 あれ。今度は南井恭平自ら榊の話をしてるし。 「榊さんねぇ…何でそういう話になったんだろうな。不思議だ。本当に不思議。」 …違う!今は南井恭平から! なんて、不服に思いつつ運転中の南井恭平を睨み付けた。 が。直ぐに下を向いた。 …ヤバい。鬼…鬼…鬼ーーー!! 「……あの……」 「なんだ?」 「…ペナルティ…?増えて…?」 「当たり前だろ。そんなこと。」 「どれくらいか聞いても宜しいでしょうか?」 「聞きたいの?」 「……は……はひ……」 「10の68乗。」 ……いやぁーーーーー!!! 無量大数ーーーーーー!!!
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