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南井恭平は、反対するかな?
南井恭平は昔から私にお金を払わせることを嫌っていて。
家庭にお金を入れて、自分の給料を私が管理することを喜んでいる節がある。
家族を養うことが夫であり男の責任だとも言ってたかな。
基本的に、自分の妻には、専業主婦として家にいて欲しい人なのだ。
「あーー…めんどくせぇ…自分…
お兄ちゃんに相談してみようかな…」
「咲?何してるんだ?」
「うわぁぁぁぁ!!!!」
突然、南井恭平の声がして、慌てて起き上がりながら情報誌を枕の下に隠す。
「みみみみ南井しゃん!!ビックリするじゃん!」
「それはこっちの台詞。
寝ないの?
何でここにいる?
拗ねてるの?
枕の下に隠したものはなに?
俺じゃなくてお兄ちゃんに相談って?」
「し…質問多い…」
「そんだけの行動してるっちゅーことだろうが。全部言え。」
「仕事は終わっ」
「お前の方が大事だろ。何だよ。」
「恥ずかしくて言えな」
「ペナルティ欲しいか?」
「ごめんなさいごめんなさい南井さ」
「二度言わなくてもよろしい。ほら、おいで。俺の部屋に行くぞ。」
そう言って、手を引かれて電気を消された。
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