春の夜の出来事

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ずっとこうなりたかった。早川に抱かれている間その思いだけでも私は濡れた。 早川の身体が熱い。私の身体はもっと熱く溶けてしまいそうな気がする。 早川の熱い指、熱い舌、熱い息が私の身体をはい回り私は恍惚となった。早川が私の乳首を口に含むと思わず小さな悲鳴をあげてしまった。 「ごめん、痛かった?」 早川が優しく聞く。 「違う、違う。気持ちいいの。」 私は溜息をつきながら言った。 早川の指が下に下りてきて愛撫しだすと私は我慢出来ず声を上げた。もうそこからの刺激で頭の中まで溶け出しそうになる。 私はほとんど泣きながら 「好き。好きなの。早川さん、抱いて。」 喘ぎながらとぎれとぎれに言った。 早川が指と舌で私を愛撫し続ける。身体中が帯電してどこに触れられてもスパークしそうだった。 我慢出来なくて私は早川にも同じように触れた。愛おしくそれを愛撫しながら「欲しい。」と言った。 早川が体位を変え私の中に入ってきた。私の全身に電流が走った。
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