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初夏 #2
支店長が立ち去ると原田が
「そういう事だから川村も大変かもしれないけれどきちんと石原から教えてもらって。わからない事は俺が教えるからあまり不安がらなくても大丈夫だから。」
と言った。
「今日はあとはどんな感じだ?」
課長が石原に聞いた。
「明日のワールド分が20件位と他に申請書がちょっとあります。」
と石原が答えた。
「じゃあ山崎と二人で出来るか?」
「はい。やれます。」
石原が答えた。
「じゃあ今から川村には俺が指示した事をやってもらう事にするから。」
と原田が言って石原が
「わかりました。」
と答えた。3人とも席の方に戻り私は原田について指示を待った。
原田は自席に戻ると
「岩崎、島田。」
と他の営業に声をかけた。
「何か川村が出来そうな事あるか?」
と聞いた。
そんな風にして私は石原や山崎から教わったビザの申請書を作成する以外にも営業から直接いろいろ指示されて小間使いのような事をするようになった。
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