微風 #2

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私は石原と山崎の後任が誰になるのかも気になっていた。もう先輩達が退職する日はすぐそこまで迫っていた。 「石原さん達がいなくなった後、誰が来るとか決まってるんですか?」 「それは来週にでも支店長から話があるんじゃないの。」 課長はそうとだけ言った。もちろんこっそり教えてくれるつもりはないという事だ。 課長はそういう人だったから私も聞き出そうとして言った訳ではない。ただの話題だった。 コーヒーも飲み終わりしばらく話した後ナオがそろそろ行くと言い出したので帰る事にした。課長は地下鉄に消え私とナオはいつものように東京駅で反対方向に別れた。
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