共鳴

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先輩二人が退職して半月ほど経った頃、営業管理にいた大橋という先輩がビザのヘルプに入った。まだ正式な異動ではなくあくまで応援という事だった。 大橋は一見気難しそうにみえなくもないがさっぱりとした人だった。後輩の私から仕事の今までのやり方を聞くという事についてもじつにあっけらかんとしている印象だった。 「あーわかんないからさー教えて!」 と言う感じに気さくに聞かれて説明すると 「うん、うん。」 と真剣に聞いて理解するとパチンと指を鳴らして 「あーわかった!」 というような人だった。そしてケラケラとよく笑った。 始めの緊張もすぐに溶け私はすぐに大橋が好きになった。そんな感じですぐにいいコンビを組んで仕事もスムーズに進むようになった。
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