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なんだか落ち着かなかった。考えてみれば最近昼間のデートはしていなかった。あの課長とのデート以来……
彼氏とディズニーランドに来たのは大学の時に付き合っていた彼以来だった。その頃はまだ舞浜駅も開通してなかった。
卒業前にバイト仲間と来た時にはもう出来てたんだっけ……
話題が途切れると私は知らず知らずすーっと自分の世界に入ってしまうようだった。
車窓からはキラキラとした水平線が見えた。
ふと気づくとヒカルが両手で吊り革につかまりながら私の顔を覗き込んでいた。
「何?」
私は怪訝な顔で聞いた。
「考え事?心ここにあらずって感じ。」
「そんなことないよ。」
そう言ってみたものの確かに上の空かもしれなかった。
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