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やっとのことで私たちの番が来てあっという間にアトラクションは終わった。待ち時間の長さを考えればなんというあっけなさ。
すでにお昼近くなっていた。
「次どこ行く?」
ヒカルが聞いた。
「もう1時間も並ぶの嫌だな。ちょっと休憩しようよ。」
私は言った。
「お腹空いた?」
ヒカルが聞いた。
「お腹はそんなに空いてないけど疲れた。」
私は言った。
「ね、写真撮ろう。」
ヒカルが私の腕を引っ張った。
「今日写真いっぱい撮ろう!記念日だから。」
と言う。
「記念日?」
「そう。俺達の初デート。」
「初デートねえ……」
「後になったら2人の大切な記念日になるかもしれないじゃん。」
ヒカルは勝手に一人で盛り上がっていた。
「そんな日が来るとは今のところ考えにくいんですけど……」
私は言った。
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